技術系同人誌を出すまでの流れを書く ( #技術書典3 に出しました )

O'CREILLY 主宰の @3846masa です。 技術書典3 に無事新刊が出せたのでよかったですね。 (振り返りはそのうち書くかも)

覚えていることを書いておきます。昔のエントリも参考にどうぞ


目次

申し込みする

  • コミケの場合は、申込用紙を入手する
  • コミケは Web 申込みがよい
    • 書き漏れもなく楽ちん
  • コミケは振込み締切が先なのでとりあえず振込む
  • 技術書典は前回の履歴を写せる
    • 申し込みギリギリでも写せばなんとかなる
  • ギリギリは良くないので余裕をもつ

サークルカット

  • コミケカタログに載るサイズは縮小サイズ
  • 文字は明確に
    • グレースケールでも読めるか
    • 縮小しても読めるか
    • 伝わることが第一
  • カラー版はちゃんと登録しておく
    • Web で見たときに目立つ

サークル説明

  • どんな分野かは書いておく
    • コミケの場合は採否に大きく関わる(と思ってる)
    • 運営はここ見て配置を考えるのでちゃんと書く
  • 技術書典3から頒布物登録ができるように
    • コミケも技術書典も更新を怠らず
    • 一番みんなが見るのは公式サイト・カタログ

ほか

  • コミケは「配置担当からの一言」は必読
    • 書類落ちの理由とか書いてある

当落

  • 受かれ

印刷所の締切を考える

  • コミケhttp://d.hatena.ne.jp/tboffice/ でまとまっている
    • 有志のまとめなので毎回あるとは限らない
    • 前回のまとめを参考に自分でも調べよう
  • 技術書典は「バックアップ印刷所」を確認する
    • 技術書典3では3社だったので調べるのは楽
    • 本当のギリギリは日光企画さんの「一日本」
      • イベント開催前日の朝10時が締切
      • 最後の最後なので、 最初の段階からは検討しないこと

利用したことある印刷所のまとめ

  • 基本的に表紙・本文ともに PDF 入稿可能な印刷所を利用
    • 太陽出版さんは表紙は PDF できない
  • STARBOOKS さん
    • 早期割引のプランが1日毎で細かい
    • 印刷はキレイだけど他と比べると料金が高め
  • 日光企画 さん
    • 早期割引 20% OFF がある
      • その後 15% / 10% / 通常 / 5% UP / 10% UP / 20% UP
      • コミケだと 50% / 40% / 30% OFF もある
    • 銀行振込だと 5% OFF
    • コミケ以外なら)「一日本」がある
      • 20% UP で開催前日の朝10時が締切
      • ギリギリなのに、クリアPP貼ってくれる
      • 感謝しかない
  • 太陽出版 さん
    • 締切が遅いのでギリギリまで粘れる
    • 表紙入稿が ai だった
      • 慣れてないので失敗した
      • (締切ギリギリに使ったことない Illustrator 触ってる僕が悪いんだけど...)
    • 本文は PDF だが塗り足し余白が必要
      • TeX 慣れてないとツラい
  • ホープツーワン さん
    • 締切遅めなので粘れる
    • PPスイッチでマットPPが選べる

印刷する冊子数

  • 頒布価格と実際に捌ける数を予想して多めに刷る
    • (とくに技術書典は)割りと予想より捌けるので
      • だからといってマイナスは避けたい
    • 頒布価格 x 実際に捌ける数 = 印刷代弱 になるように刷る
      • 例)500円 x 50部 40P A4 = 100部の印刷代弱
    • 他の諸費も考えるひとは含めて考える
      • ぼくは毎回忘れるので印刷代トントンぐらいで考えてる
  • (とくにはじめてのひとは)割引を駆使する
    • 例えば、日光企画さんの場合は 早期割 20% & 銀行振込 5% OFF

執筆

表紙

  • InkScape を使っている
    • PDF入稿なら何使ってもいいと思う
    • 塗り足し・トンボを忘れずに
      • InkScape なら「プリントマーク」ってやつ
  • 平綴じなら 背表紙にタイトルを入れる
    • 割りとやられていないがとても重要
    • 薄くても入れる
    • 本棚で並べたときにわかりやすくなる
  • 表紙と裏表紙を作ってから、あとで結合する
    • 表紙.svg と 裏表紙.svgInkScape で D&D
    • 背幅はページ数によって変わるので計算する
      • 計算式は印刷所のホームページを良く読むこと
    • プリントマークで位置調整すると楽
      • 全体のプリントマークと表紙のプリントマークを合わせる感じ

バーコード

  • つけたいひとはつける
    • つけるなら有志で運営されている ISDN とか使ってみる
    • 商業用バーコード(ISBN)は賛否両論あるので避けたい

本文

  • TechBooster さんの「技術書をかこう!」を読むとよい
    • GitHub で公開されてる
    • ビルドの練習も兼ねて読んでみたほうがいい
  • 弊サークルは独自システムで執筆している
    • そのうち公開できたらいいなぁ
  • md2review を使うならいっそ Re:VIEW 覚えた方がいい
    • md2review でうまく変換が行かずに悩むのはツラい
  • LaTeX に詳しい人がいるとよい
    • Re:VIEW も最終的に LaTeX から PDF をつくる
    • LaTeX わからないひとは Word のほうがいいかも?
  • Word の場合は、PDFでの画像埋め込みを気をつける
    • たしか初期設定だと画質が落ちる気がする
    • 僕は使ってないので詳しくはググってください
  • HTML / CSS で作る方法もあるらしい
    • LaTeX 厳しいので HTML の世界に行きたい欲はある

全体

  • フォント埋め込みは必ず確認する
    • Adobe Reader ならプロパティで確認できるはず
    • フォント名の横に「埋め込み」と書いてあるか確認
  • 表紙は文字もすべてベクターに変えておく
    • フォント埋め込みにしない
  • 本文はページ番号(ノンブル)を忘れずに
    • 一貫したページ番号にする
      • 目次だけ違う番号とか空白ページに振らないとか 絶対にしない
  • 目次やリンクの色が変わってないか確認
    • LaTeX の場合は hyperref の設定で黒にしておく

PDF 版

  • 表紙と本文は pdftk で結合するのが楽
    • pdftk hyoshi01.pdf honbun.pdf hyoshi02.pdf cat output book.pdf
  • LaTeX 使うひとは目次生成について気をつける
    • 設定次第では日本語が化ける
      • pxjahyper 使えば大丈夫なはず
  • 頒布方法はいろいろある
    • 対面電書
      • 以前まで弊サークルで使っていた
    • conca
      • 値段がそれなりにする
    • Google Drive など
      • URL が共通なので参加者の良心が問われる
  • ダウンロードカード
    • 名刺用紙に印刷するのがオススメ
      • ちょうどいいサイズ・手頃感
  • 弊サークルは独自システム
    • そのうち公開できたら(ry

既刊発送

  • コミケは専用のラベルをサイトから印刷する
    • 日付によって違うので要確認
  • 受付期間・業者が決まっているのでしっかり確認する
  • 本は重たいので集荷にきてもらうのが吉
    • 集荷時間は変動しやすい(気がする)
      • 予定のあいてるときに早めに送っておく
    • 伝票はサークル番号とか書くので予め入手しておきたい
      • 自動発行を使う場合は、部署名欄に書くという技もある
    • 発払い 絶対に忘れずに

当日

最低限のもちもの

  • 釣り銭
    • 銀行は平日しかやってない
      • 必ず早めに行っておくこと
    • 500円玉・1000円札を適宜
      • ひとによっては 100円玉も
    • 必ず1~2人は1万円を出すので崩せる程度に用意する
  • 本を立てるやつ
  • はさみ
  • ガムテープ
    • 売れ残りを郵送するのに重要
  • 宣伝パネル
    • A3ぐらいに内容 + 価格を書いておく
  • サークルチケット
    • 忘れたらしぬと思え
  • 見本誌票と(コミケ)登録票
    • あらかじめ書いておくと楽
  • ゴミ袋
    • ゴミ箱があるとは限らない
    • 技術書典はダンボール回収のみ
  • お昼ごはんと飲み物
    • コミケの場合)外に出るのも大変

なにか思い出したら追記します。