日本語が扱える alpine の LaTeX イメージを作った話
日本語が扱える alpine の LaTeX イメージを作った話.
久しぶりの更新である.
(それの話はいずれしたいが,さておき.参考)
そのとき,メインの Windows 機に LaTeX を入れるのが嫌だったので, Docker イメージにした.
LaTeX の Docker イメージは数多く存在するが,大体が 圧縮状態でも 1GB を超えており, かつ 日本語には対応していないものが多い .
また, alpine をもとにしたイメージも少ない.
paperist/alpine-texlive-ja を使うと, 最低限の日本語 LaTeX 環境が整う.
それも,圧縮状態で 357MB である.(参考)
基本的に platex
と uplatex
の環境が入っている.(参考)
話によると, TeXLive 2016 から IPA フォント IPAex フォントがデフォルトで埋め込み されるようなので(参考),
本当にそのまま設定せずとも使えると思う.
日本語フォントを入れ替えることもできるが今回は割愛する.(参考)
latexmk
も入っているので,適当に latexmkrc
でも用意してやるといい感じになる.
また, tlmgr
も入っているので,足りないパッケージはインストールできるし,
ベースとして新しいイメージを作るのもありだと思う.
実際,コミックマーケット91(C91) にて技術系の同人誌を頒布したが, そのときにも利用していて,悪くない感じに動いていた.
(このときは kmuto/review を中に入れたイメージも作っていたが,まだ整理できていない.)
さらに言えば,僕の卒論と次に出す研究会の原稿も,この Docker イメージで作成しているので, とりあえず情報処理学会テンプレートを使う分にはなんとかなる.
(ただし,情報処理学会テンプレート自体が最新の TeXLive でエラーを吐くようなので,そこを訂正する必要がある.参考)
この Docker イメージの利点は,「日本語 LaTeX 環境が整うこと」と「alpineベースに最低限しか入っていないのでサイズが小さい」の2点である.
今後,新しい TeXLive が出たときに対応するかは考えていないが,動くには動くので活用されたし.